①の続き。。
今回は、2003年4月の写真を見つつカスタムポイントをお話ししたいと思います。
撮った順に述べたいと思いますので、コメントの重複はご勘弁。また、写真のクオリティーが、当時の携帯電話に付いていたカメラ機能で撮った物なので、画像の元サイズが大変小さく画素数も少なく、当然手ブレ機能などもまだない頃なので、悪い画像もご容赦ください。
新品に張り替えようと思ったのですが、色が剥げたこれもまた雰囲気が悪くないと感じ、そのまま存置することにしました。
簡単な作業のカスタムですので、エンブレムバッジはおすすめです。ちなみに作業は自分で行いました。それほど簡単です。。
まだどこかに売っているのでしょうか。。。有ったらスペアが欲しいほど気に入っています。
Vespa等によく付いていましたね。。
ウインカーは小さな丸い砲弾形ラグビーボール型の黒を選びました。取り付けて間も無くレンズをクリアーに変更しています。これは、50年代当時の車両をイメージしてなるべく目立たない物をチョイスしたのです。(当時はウインカーなど付いて無かったですね)
メーカーは失念してしまいましたが、今はなかなか同じ物を売っている所を見掛けなくなってしまいました。あるのは同じ砲弾型でもレンズが平らな物ばかりです。
そしてヘッドライトは、LUCAS 700p型の7インチに交換しています。これはUK車に寄せるには必須のカスタムです。写真が小さいですが、このタイプで正解です。ルーカス7インチには様々な物が有ります。700pのレンズの中央に松明の刻印があり、更にポジションランプ付きを選べばなお良いですね。
加工は要りません。ノーマルヘッドライトレンズを外し、ルーカスライト一式に入れ替え、配線を付け替えするだけです。
しいて付け替えのコツをあげるなら、車検対応の為にやや下向きに固定スプリングをセットする事ですね。何もしないと少し上向きになり、前を走る車に嫌がられるかもしれません。
エンフィールドのヘッドライトナセルは、レンズのリングやレンズリングをセットするナセル土台のリングも、当時のルーカス製が取り付けられます。ここは97年式の時点では、50年代から設計が何も変わってないのです。
これは巷でよく言う風切りではなくUK製のオリジナルナンバープレートです。
プレート土台には、トライアンフ等によくあるアルミ製の厚くしっかりした物を使用し、イギリスに発注したオリジナルナンバープレート板を整形してアルミ製プレート土台に合わせボルトナットで貼り付けました。
これが有ると無いとでは随分雰囲気が変わりますね。
私は50年代60年代の姿を目指していたので、本格ナンバープレートを貼り付ける事をチョイスしましたが、皆、風切に思い思いの文字を入れてカスタムしている方が殆どです。
それから、センタースタンド。
元々付いているセンタースタンドは、50年代の物とかけ離れていて、鉄製でかなり重い上にコーナリングですぐに接地してしまいますね。
写真のセンタースタンドは、50年代のイギリス製を手に入れ交換しました。アルミ製で軽いです。
今はコピーの同型スタンドパーツが存在しますが、1997年時点ではそんなの無かったのです。と、言うか、カスタムパーツなど殆ど存在しない、皆無と言って良いでしょう。何も無かったのです。
センタースタンドの交換はそのまま取り付け変えるだけで済みます。スプリングは50年代当時のリプレイスメントパーツを取り寄せ使用します。
このオイルラインはお店(今は無い東京世田谷にあったBOY’s Cafeと言うエンフィールドとトライトンを売るOVERが出していたお店)の受注パーツで、この世に二つしか製造されていない物。一つは見本で製作した渦巻きが正面にある物。で、二つ目は正規に注文した私の物で右サイドに渦巻きがある。
真鍮と銅のオイルラインがヴィンテージ感を増す一品物だ。
そして、プッシュロッド調整窓のアルミ製の蓋。これも今のようにパーツが造られてなかったので、自作の物です。と言うか友人に頼んで嫌々作ってもらった。
その蓋を締め付ける取手付きナットは、50年代当時の部品番号からイギリスに発注した物です。
キャブレターは元はミクニ製の物が付いていますが、ここは50年代後半をイメージしてAMAL製モノブロックキャブレターを選択します。長いファンネルを取り付けてみました。フィルターを取り付けた方が良いのではと思いますがね。ファンネルの方が音が良いんですよね〜。。
少しカフェレーサー気取り(エンジンとハンドルだけ)で、シリンダーヘッドとモノブロックキャブの間にアルミ製のフィン付スペーサーを挟みました。これを付けてる日本のエンフィールドユーザーを見た事がありません。
そして、シリンダーヘッド。
パッと見は判らないかもしれませんが、少しキャブレター側が上を向いています。ん〜、斜めにキャブレターが付いていますね。普通だと真っ直ぐなはずです。これは、世界的に珍しい1956年イギリス製レーシングシリンダーヘッドなのです。
この車両の一二の特徴であると思います。もちろん日本で他に見たことはありませんし、世界的にも情報が出てきません。が、後に「Royal Enfield」と言うイギリスの本に、当時の車両の白黒写真が載っているのを見つけました。アマル別体キャブが跳ね上がって取り付いています。
ここに現存しているだけで珍しい物なのです。
ですが、何度も言いますが設計は1997年式と50年代60年代式の間に差が殆どないので、インド製エンフィールドに取り付けてしまいました。。。走行には何の支障も無く普通に走りますし、車検も無事に通す事が出来ました。
そこに先程のフロントナンバープレートとセットで注文した50年代のオリジナルのリヤ用ナンバープレートを取り付けます。この番号の意味は実は有るのですが、近年になって大きな間違いに気付いてしまいました。わかるかな??内緒にしておこう。。
そして、マフラー。当時の交換カスタムは、BSAゴールドスタータイプとスクランブラータイプの二択でした。それでは嫌でしたので自分の手で探すことに。。。
97年式ノーマルよりスリムで消音部が長いキャプトンマフラーですが、購入当時はその様な交換パーツなんてのが無かったので、自分でサイズを調べて取り付けステーの具合を勘案して、参考は手書き図のカタログだけからBSAスピードツインかA10か何かのツインのマフラーを片サイドだけアメリカのパーツ通販から取り寄せ、ラッキーな事に最小限の加工だけで取り付けられました。
サイレンサーを覗き見ると筒抜けです。所謂、うるさいです。。でも、ノーマルのエキパイも含めたスタイルは大変気に入っていました。車検もOKでした。
今では様々なものが販売されていますね。
あとはリヤショックですね。これはHAGON製のフルカバーの物を選びました。元のショックより乗り心地は良いと思います。ノーマルは少し硬いのですかね。
スイングアーム側の根っこに巻いてあったHAGONステッカーは、見た目的に要らないので剥がしてしまいました。
HAGONの様なフルカバーショックを取り付けた際に注意が必要なのは、チェーンカバーステーです。
インド製の物は部品の組み立て方やデザインなど、何故か本家とは逆な物があるのです。ここではチェーンカバーとスイングアームとの取り付けステーが、左右逆斜め(ショックと平行ではない)に取り付けられていて、そのステーの出っ張りがヘイゴンショックの黒いアウターカバーと接触します。私はしばらく気が付かず、「キコキコ‥‥」と座る度鳴くので何かと思えば、アウターカバーが何かに当たって曲がっており、それがインナーを擦っていた音だったのです。犯人は勿論その逆についているチェーンカバーステーです。これは、当たるのを避けるために、内側にステーを押し込みました。
アップのピンボケ写真でわかりづらいですが、チェーンカバーステーがショックに対してクロスする様に後ろ斜めに向いています。本家UK製はショックと平行にチェーンカバーステーがついています。
ついでにですがリアブレーキの調整ボルトを写真の様に蝶ネジに変えています。
ここは変えるだけで旧車感が増す、雰囲気のあるカスタムですね。これも50年代のBulletパーツリストからイギリスに注文した物です。
また、分かり難いですがスイングアームを50年代のUK製ヴィンテージ物に交換しました。これも車軸取り付け部の板が内外逆さまになっていますね。
この取り付けは結構しんどいカスタム加工が必要でした。説明するのが難しいです。すみません。でも明らかにノーマルより動きがスムーズになりました。ヴィンテージBulletのスイングアームを手に入れた方は、付随するべくUK製の部品も手に入れてからお店に加工をお願いするのが無難ですね。稼働部さえ一緒ならよかったのですが、ここは作りが簡略化されてスイングアーム軸径からリアホイールのアクスルシャフトの軸径も一部違うのです。
ここら辺で続きは次回に。。。