前回④の続きです。。
今回は、前後ブレーキのオーバーホールの様子などを述べて行きたいと思います。
問題は交換するディスクで、純正を手に入れるか形の違う社外品かです。どちらか悩みましたが、やはり純正では面白くないので、安いし社外品を手に入れてみようと思いました。なので、選ぶ社外品の新品ディスクは市場に一択だった。トクトヨで扱っている物が一番安かったかなぁ。 Tokutoyo ホンダ FORZA フォルツァ MF06 ウェーブ型 ディスクローター 前後2枚セット。お馴染みのamazonで購入です。製品の評価があまり良く無かったのですが、届いた物は特に問題はない。他社がオークションなどで出品されている物と同一とみられますね。
先に手をつけたのはリアブレーキだったのですが、それは後回し。。。
まずは、簡単そうなフロントブレーキから。
ディスクがかなり摩耗しているのが分かりますね。
随分と摩耗して薄っぺらいなぁと思っていたが、元ディスクの厚さは2.5mmを切っていた。(汗💦
一緒に、フロントブレーキのホースラインを一新しました。採用したのは、プロト SWAGE LINE(スウェッジライン)製の、フロントブレーキホースキット アルミ(メッキ/メッキ) クリアホース FORZA 00-03 と言う物です。
ピストンには大きな腐食があり、研磨しても消えないので、まだマシなピストンと交換しました。
ブレーキパッドも勿論新品交換です。採用したのはデイトナ製の通称赤パッドでした。
組み付けには、ディスクローターやキャリパーの取り付けボルトを必ず純正新品に交換しないといけません。また、締め付けトルク管理も必要です。
このTONE製デジトルク。クリアランスが許すなら、スパークプラグの締め付け等に、普段使っているラチェットハンドルを使用するのも可能です。。
更に、100Nmを超えるリアアクスルの締め付けにはロングスピンナハンドルを使ったり。。
と、実にオールマイティーに使えます。一家に一個、お勧めですね。
もとい、この度導入したSWAGE LINE製のブレーキホースはノーマル長。ハンドルがノーマルより低い設定になっているので、ブレーキマスター側のバンジョーが付属のストレートのままだとかなりキツイ事に。。そこで、アクティブ(ACTIVE) バンジョーアダプター (メッキ) 45° と言うバンジョーを、前後マスターシリンダー分用意して取り付けた。が、これは質が良くなかった。。多少高くても、SWAGE LINEのステンレスバンジョーを購入するべきだったと後悔している。。。これはそのうちにまた付け替えよう。。
フロント側。そのバンジョーアダプター。。メッキがらしくないのがイマイチなポイント。。
リア側。メッキがもう曇ってしまって腐食も見られる。。
続いてリヤブレーキについてですが、これが重傷で一筋縄ではいかなかったのです。
まず入手当時からブレーキを引きずっていました。しかもよく見ると、スイングアームのエンジン下側の取り付けボルトがありません。無知な私は、それに早くから気付いていたのですが、何故なのか本来ボルトが有る部分なのかどうか理解しておらずにリアブレーキを引き摺ったまま、そのまま乗っていたのです。
或る日、ひどく重く引き摺ってきたリアブレーキの調整を兼ねて、パッドを交換してみることにしたのです。前と揃えてこちらもデイトナ製 セミメタル ブレーキパッド 赤パッド リア用 フォルツァ[MF06](00-03)と言う物です。
リアブレーキはキャリパーを外さないとピストンを戻せないとネットで知り、そこでパーツリスト&サービスマニュアルを初めて手に入れました。キャリパー取り付けボルトは外すと新品交換だと知り、注文することに。。
そして気になっていたスイングアームのエンジン下側のボルト穴。このスイングアームは初めからマフラーがスーパートラップに変わっていたので、ノーマルマフラー用の取り付けボルト穴がいくつも空いていました。なのですが、妙な違和感があり気になってはいたのです。パーツリストのページを捲りマフラーのページを見ると、やっぱりね〜、あるじゃんかボルトが‼︎
抜けていたそれは、2箇所しかないスイングアームとエンジンの接続ボルトだったのです。こわっ、よく1箇所だけで持っていたね。。
早速注文に追加しました。さて、いざ取り付けようとボルトに規定トルクをかけようとしても、ヌルヌルと回ってしまいます。ナンジャコリャー⁉︎と言ったところでようやく納得しました。舐めてますねコレ。。だからボルトが抜けてしまっていたのかよ。マジかよこれー。。どうすんの? リコイルするしか無いじゃないかよ。参ったな〜。と。。。
勿論、リコイルなんて作業はした事がありませんし、マジマジと見た事も無いのですから。。
調べました。。 YouTubeをいくつか見ましたし記事も読みました。それで自分でやってみることにしたのです。
用意したのは、その名もRECOIL(リコイル)というメーカーの パイロットタップ付きリコイルキットM10-1.25と言うモノです。リコイルすると言う作業名の元祖発祥メーカーですね。
それに加えてタップホルダーも必要です。TRUSCO(トラスコ) T型ラチェットタップホルダー M5~M13用と言う製品がやりやすそうだったのでチョイス致しました。
(amazonのリンクばかりですが、8割amazon、2割Yahoo!、と言う感じで、殆どの物をamazonで揃えてますね。物の詳細はリンクをクリックしてみて下さいね。)
このリコイル作業の為だけに、AZ(エーゼット) タップ&ドリルオイル 300ml 不水溶性切削油 切削オイル 800 と言う油も用意しました。
いざ、マフラーを外し、ブレーキキャリパーを外し、リヤアクスルナットを外してスイングアームを取り外し、クランクケースにパンタジャッキをかまして固定してから、リコイル作業を開始します。
・・・結果、大成功です! パイロットタップ付きのリコイルタップは素晴らしく、素人でも簡単に作業を終えました。タップを切った所迄は・・・。。。
私は、コイルを挿入する場面で、如何やら失敗してしまった様でした。ボルトが固くスムーズに入らないのです。これはやり直しを示唆しますが、ペンチで引き抜こうとしても、どうしてもコイルを抜く事ができませんでした。・・・なんてこった。。。
実はその対策に工具が存在してました。RECOIL(リコイル) 抜取工具M3~M10,#4~3/8 50002という製品、同じリコイルのメーカー品です。翌日配達だったので、作業は一日寝かします。
そして、その抜き取り工具を使い、溝またぎをしてしまったコイルは、見事に綺麗に抜き取れました。
再度、慎重に力を入れずに溝にならわす様にコイルを挿入します。今度は成功です。何故これが一回で出来なかったのか不思議です。それほど簡単でした。パイロットタップ付きリコイルタップは偉大です。素晴らしい。感動です。これでかなりのオーバートルクにも耐える触れ込みです。大丈夫、リコイルで見事に復活しました。
・・・で、リヤブレーキ。。。
引き摺っていたのは、スイングアームのボルトが抜けていたために歪んでいたのではと思ったのですが、やはりパッドの減り方が極端に斜めになっていて土台まで擦っていました。これはもう交換です。ところが今度は、キャリパーピストンがどうやっても回りません。ピストンを回しながら押し込むタイプなのです。いろいろな工具を試したのですが、どれも車用で大きく、ピストンの十字溝にうまく嵌まらずに回せません。唯一合ったのが、FIRSTINFO TOOLS製の 20-35mm ブレーキピストンツール用アダプター 3/8”レンチ対応 ピストン戻し 可変式アダプターでした。これを使ってラチェットレンチで力を込めようと、やってはみるのですが、ビクともしません。。困りました。。。最後は、インパクトレンチでそのアダプターを使ってとにかく回すと言う手段に出たのですが、如何にもこうにも行きませんでした。その割には、ブレーキレバーを握るとピストンは出てくるのです。その出たピストンを回して戻そうとしても回りません。。。
・・・諦めました。。こんな筈ではありません。サービスマニュアルには、ペンチを十字溝に引っ掛けて回せとあるのです。そんなに力がいる訳が無いのです。
仕方がないので、元通りパッドもそのまま戻して組み付けて、一旦考える事にしました。いや、キャリパーを交換することを念頭に。。。勿論、中古の動作品をオークションで探す事にしたのです。
なんとか見つかるものです。手に入れたキャリパーは、前歴不明な為、当然全バラです。フルオーバーホールです。ピストンは勿論、簡単に回ります。こうでないといけませんね。。シール類、ゴムやボルト、キャリパーピン等も新品に交換するので、リアブレーキを引き摺りながらお店へ純正部品を注文しに出掛けます(💦)。
で、オーバーホールが済んだリアブレーキキャリパーです。
仕方が無いので、グルっと写真をいくつか。。。
さて、この本体にサイドブレーキの部品を組み付けて出来上がりです。
実はついでに、スイングアームがあまりにも腐食していて汚かったので、なるべく綺麗なスイングアームを入手して交換しています。
ブレーキ周りの小物をいくつか。。
純正のままではホースの取り付けが厳しく、キタコ(KITACO)製の ブレーキホースガイド シルバーに交換した。
リアの様子。。
フロントのホースの暴れ防止に、SWAGE LINE(スウェッジライン)製の ホースセパレーター シルバー SWAGE-LINE用 PHS031で2本を纏めた。
以上が、前後ブレーキオーバーホールのあれやこれやの様子でした。。
・・・続きはまた次回へ。。。