Royal Enfield 350cc Bullet ④
Royal Enfield 350cc Bullet ④

Royal Enfield 350cc Bullet ④

③の続きです。

寧ろ②の続きと言った方が良いですかね。。ここでも2003年4月の写真を見ながら、カスタムポイントを紹介して行きます。

こちら逆サイド、プライマリーケース側からの写真です。1956年製レース用シリンダーヘッドのインポートが上向きになっているのがよく分かります。アマルモノブロックキャブレターが斜めに跳ね上がって付いているのが目立ちますね。やはりこの時代(1950年代)のエンジンにはモノブロックキャブの方が雰囲気があります。間違ってもこの車両にアマルの別体レーシングキャブを付けるなんて事は考えませんでした。

キャブの上にある真鍮製の古いガソリンコックは、イギリス製ヴィンテージ品のEWARTS社の物です。これは現代ではちょっと厄介です。オン-オフの仕組みは、コルクがピストン状に内蔵されていて、コック引くとガソリンが出てプッシュするとガソリンがカットされると言う単純なものです。コルクの調子が悪いとすぐにガソリンが漏れます。予備のコルクを準備していないといけませんね。ダダ漏れになっているヴィンテージ車をよく見かけました。危険ですね〜。
そして、赤く目立つプラグケーブルはノロジーホットワイヤーと言う物をチョイスしました。矛盾してますが、ここは現代の良さげな物を選んでいます。ハーレーダビッドソンによく付けている方を見かけますね。スパークプラグも、ノロジーとセットで使用すると良い結果が出ると言う、推奨のトルクマスタープラグを使用してました。体感的には、ノーマルのNGKよりは良いかもしれないと言う程度ですかねぇ。。まあエンジンが貧弱な350ccなのですから。。。
左下に見切れているのが、イギリスのルーカス製 ALTETTE ホーンです。推定年代は1930年代から1950年代。入手経路から戦前物かもしれません。リングを止めているボルトが黒いマイナス鍋頭になっているタイプが判断材料です。今ではレプリカ品が幅を利かせていますね。
クランクケースから出ているホースはブリーザーホースで、ピストンの爆発〜排気の工程で生じるクランクケース内の圧を抜いて、回転効率が良くなる(んじゃないか)と言う代物です。これはトルクが落ち、良くないと言う説もありますね。
すぐ隣のポイントカバーは、ノーマルだとカッコ悪いので友人に頼んで作って貰ったアルミ製の物。当時はここのカスタムパーツも無かったのです。今ではいろんなタイプのポイントカバーがカスタムパーツで有りますね。
少し引いて見たところです。。
ALTETTEホーンの下にはイギリスの当時物、TAX標ホルダーを取り付けています。ホルダーの中には、トライアンフに付いていたイギリスの本物のTAX標を、当時の貧弱なスキャナーで貧弱だったMacに取り込み、これまた貧弱だったAdobeのイラストレーターで書き込まれた文字を消して、とても貧弱だったキャノン製プリンターの解像度を最大にして数時間掛かってカラープリントアウトした物に、車名の Royal Enfield と排気量やナンバー FJB111C をそれらしくボールペンで書き込んだ代物です。苦労して作った、まぁニセモノですね。(笑)
ブレーキペダルはイギリス製 Royal Enfield のヴィンテージ品、鉄の鋳物製のやつです。車種は違えどもフレームの取り付け位置は一緒なので流用できるのです。
バッテリーは邪魔に感じたので、サイドボックスに収納しています。
そのバッテリーがあった場所にあるフィンが付いているおにぎり状の形の物は、ツェナーダイオードの冷却アルミ製フィンです。この車両はオルタネーターをルーカス製の新しい物に変えていて発電量が意外に高く、回転を上げて走っているとよくツェナーを飛ばしてしまう為に、通常1個の所これを2個装備しています。と言うのもノーマルのハーネスがちょくちょく不良を起こして、終いには、ハーネスのどこがおかしいのか分からない様な事態になったので、ノーマルハーネスを全て取っ払い、一からハーネスをシンプルに旧車風に+アースで引き直したので、前時代的なツェナーダイオード(レギュレイターの役割をする素子)等を使っているのです。電装系はノントラブル第一ですね。
少し斜め後ろから見た様子です。。
因みにマグネット点火システムを組みたいと言う方。出来ると断言しましょう。タイミングケース裏にこの年式と同じ様に3ポイントのボルトで固定するタイプ、エンジンは1960年代のコピーですから、その辺りの単気筒用マグネットを用意するのです。このようなアダプターを使用すれば出来るかもしれません。

英国ヒッチコックスモーターサイクルというところで手に入ります。

マグネットは、3ポイントのボルト等で固定するタイプ。ルーカスK1Fでも三菱でも可能かもしれません。自動進角機能が付いていなければ、タイミングケース側の丸い膨らみの中にガバナー部品を取り寄せて取り付けるのです。あの丸い膨らみは、その自動進角ガバナーを取り付ける為のクリアランスをとった名残なのです。

昔は再現したいと思ってましたが、ポイントメンテナンスやあれやこれやがちと面倒。。。でも今は、もしもボイヤー製CDIに飽きたら、マニュアル進角付きマグネット点火にチャレンジするかもしれません。

写真は、ルーカス製K1FのレプリカBT-H社製のマグネットです。こんなのが組み込めるかもしれません。回転方向はタイミングケース側から見て逆時計回りですね。BT-H社のこの製品は自動進角機能を内蔵しています。

ある時、前タイヤを交換する際に、金属用ホールソーを使って、自分でフロントのドラムブレーキのパネルに穴を開けてしまいました。合わせてハブの右サイドも同じホールソーでいくつか均等に穴を開けています。雨の日に危険じゃないかと言われたりしましたが、実際に土砂降りの中を走行する(に遭遇する)機会があって、ブレーキングにはさほど影響がなかったのです。まぁツーリーディングの仕組みが功を奏しているのかなぁとも思いますが。。一気にレーシーに見えますね。リアブレーキのパネルにも開けようとしたのですが、お店に反対されてやめてしまいました。でも、NORTONだったかのレース車両ですが、穴を思いっきり開けているのが印象的でした。なので、いつか開けてしまおうと思っているのです。。(笑

フロント左側ドラムブレーキパネルの様子。穴を開けすぎたかなぁ。。でもブレーキングは大変良くなりました。実によく効きます。(私感)

ドラムハブ右側の様子。6箇所開けてしまいました。特にハブの強度に問題が起きるとは思いませんね。

中央にあるルーカスALTETTEホーンが、ビンテージ感を引き上げますね。。センタースタンドも良い感じです。

リングには、上部に LUCAS 下部に ALTETTE の刻印があります。勿論、6V仕様なのですが、構わず12Vで接続してあの独特な特徴ある音を奏でています。良くないですね。オーバーホールして12V仕様にすることができる様なのですがね。。近年の復刻品は12Vの物が当然あるのですが、音はどうなのでしょう。ALTETTEなのでしょうか。そちらも気になりますね。。
ハンドルはUK製スワローです。実は、装着してみるとやけに幅広く感じ、お店の方と一緒に両端をちょうど良い感じに短く切断しています。
レバーはデコンプも含めてプレーンタイプ剣先タイプと言われている先端に丸い球の様な物がないやつです。一応これらもUK製DOHERTY社の物。現在は入手困難品ですね。拘らなければTYPE物で良いのですが。
スロットルはオリジナルAMAL364をUKバイク屋さんに選ばされてしまいました。DOHERTYの新品を持っているのですがね。でも気に入っていますよ。
キャブのエアーチョークレバーはUK製AMAL社の古い年代不明のものをオークションで落としたので、それまで使っていたDOHERTY社のプレーンタイプは、同じエンフィールド乗りの方にプレゼントしてしまいました。
グリップもAMAL製のごく標準的なタイプをチョイスしています。

ハンドル左から、ヘッドライトHi-Lo切り替え&ホーンSWはLUCAS製の物。ウインカーSWはUKワッセル製だったか何か。。

ハンドル右からチョークレバーはUKアマル製の年代物です。AMALと刻印がある正真正銘の物です。

 

 

続きはまた次回にしましょう。。

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